

このブログを書いている人はこんな人!
はじめは暇潰しに始めたネットゲームが次第に現実からの逃避行動になり、 依存が進む中で上達して周囲から褒められて心地よい居場所となり、徐々にプレイ時間と課金額が増加。3年目に国内大会で優勝したことでさらにネット世界にのめり込んでしまい合計5年間をインターネット/ゲームに費やしました。最終的に医療施設で依存治療を受けたことをきっかけに心身ボロボロの状態から1年かけて依存を克服することに成功しました。 現在は資格を取得してマッサージ師として働いています。 この過程で学んだ知識と経験を使って、現在進行形で依存に苦しむ人や予備軍を少しでも減らしたいと想い、私のリアルな体験談と依存を克服する為に必要なことをブログで発信しています!

こんにちは!今回は治療について学んでいきましょう!

俺は依存症なんかなってない!絶対に医療機関なんて行かないぞ!

そんな君みたいな人を治療するのが大変なんじゃが、ワシは心を鬼にして治療させるのじゃ!
この記事を読んで分かること!
✔️治療の流れが分かる! ✔️医療機関で初めにどんな検査を受けるか分かる! ✔️それぞれ何の目的で検査をするか分かる!
それでは早速みていきましょう!
検査の目的

今回は実際に医療機関でおこなわれている治療の流れを説明しますね。
基本的に初めて受診する方で依存症本人が来院することはほとんどありません。
ほとんどの場合は、依存症本人を心配する家族やパートナーです。
本人が来院した場合、まず医師による問診があり、その後に身体機能の検査を10種類以上おこないます。
問診をしても本人はインターネット・ゲームをやめたくないので都合の良い嘘をつきます。
証拠もないので、本当か嘘か分かりません。
しかし検査の場合は違います。実際に数値が出て、客観的な事実として現れますので、本人も感情的にならずに事実として受け止めることが出来ます。
現状を客観的に把握して、「このままじゃ、もしかしたらマズイのかもしれない」と感じさせることが出来れば上出来ですね。

そんなこと言ったって、俺は自分でゲームをコントロール出来てるんだけどな!

そのセリフはもう何回聞いたか分からないくらい聞いてきたのじゃ…..
血液検査

血液検査は、血液の状態をみて健康状態を知ることが出来ます。
主な検査項目はヘモグロビン、赤血球、血糖値、ヘモグロビン、中性脂肪、血清アルブミンです。
例えば血糖値の状態を調べる検査では、正常値よりも低い値が出ることが多いのです。
インターネット・ゲームを長時間続けていると食事を満足に摂取せず栄養失調のような状態になることがあります。
また、一日中ほぼ身体を動かさずにいると中性脂肪値が高いメタボリック症候群のような不健康で肥満状態になっていることもあります。
そして長時間プレイしていると、必然的に長い時間座ったままの状態になります。この状態を長時間続けると血液が血栓の出来やすい状態を作ってしまいエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)を発症するリスクを非常に高めてしまうのです。

長時間座ってると、運動不足や肥満になりやすいってイメージはなんとなくあったけど、エコノミークラス症候群みたいに命を危険に晒すリスクもあったなんて知らなかったよ…..
骨密度検査

依存症の場合、子どもであっても骨密度が極端に低いケースがあります。
骨密度低下のリスクを計測するために、足首にあるかかと(踵骨)の硬さを調べます。
ほとんどの場合、依存症の子どもは踵骨が非常に柔らかくなっています。

別にカカトが柔らかくたっていいじゃん。何の問題があるって言うんだよ!

まったく世話の焼けるやつじゃな。成長期の骨は16歳までが重要なんじゃ。緩やかに成長曲線は落ちていき20歳が骨成長のピークになる。それ以降は骨量は増加することなく、徐々に減少していくのじゃ。

つまり、その子が長い人生を骨折せずに生活の質をキープしながら健康に過ごすためには、10代の間にインターネット・ゲーム依存症で長時間座り続けることで骨量を減少させてはならない。未来の健康を危険にしてしまう恐れは未然に防ごうよって話だね。

ちぇっ…..
肺機能検査

この検査では、大きく吸った息を1秒間にどれだけの量を吐き出せるかをチェックします。
要は肺活量の検査ですね。
運動不足のインターネット・ゲーム依存の子どもの肺機能は30歳〜40歳代まで能力が落ちていることが多いです。

実際に数値を見て客観的な事実として「自分の不健康さ」を把握することが大事なのじゃ。
視力検査

ほとんどのインターネット・ゲーム依存者は、視力検査をしてみると仮性近視になっています。
長時間ディスプレイを見つめていることで、視力が落ちる要因になっていることは明らかです。
運動機能検査

ここでは体力測定のように、反復横跳びやエアロバイクなどを使用して運動機能をチェックします。
敏捷性・柔軟性・持久力を確認するために幾つかの検査を実施しますが、やはりほとんどの方は同年齢の子どもと比較して非常に低い数値になっています。
脳機能検査(MRI/脳波)

海外の論文ではこれまで、脳機能がインターネット・ゲーム依存によっていかにして低下していくかを論じてきました。
それは現在進行形で進められています。10年前には依存によって失われた脳神経繊維が、依存から回復して数年で回復する可塑性がある、という希望の光(私にとっても)が公表されました。
実際の検査で脳に大きな異常が発見されることは稀ですが、さまざまな脳の部位では神経繊維の走行に乱れが生じていたり、脳神経に萎縮がみられています。

最新の研究では、10代の脳神経は損なわれてから回復しづらいという報告があったぞ。20代以上は脳神経が損なわれても健全な生活をすれば、いずれ回復するとはいえ脳神経が壊れることは間違いないのじゃ。日常生活や仕事・学業に大きく悪影響を及ぼすのじゃぞ。これをしっかり心に留めておくれ。
心理検査

身体的な機能の検査が一通り終了すると、次に心の検査がおこなわれます。
医療機関では、臨床心理士によって依存本人の性格傾向や発達障害の有無など、さまざまな心の問題について検査するために10種類以上の質問表を使って回答してもらいます。
質問表には依存本人だけでなく、担当医師と家族・パートナーによるものもあるので、より客観的に数値化した評価をもとに次の治療へ進めることが出来ます。
まとめ

いかがでしたか。今回紹介したのは医療機関による最初のステップに過ぎません。
依存症を家族やパートナーで協力して家の中だけで解決できなければ、第三者に頼ることが必要です。
それは信頼のおける友人であったり、主治医、カウンセラー、地域の保健センター、医療機関
選択肢がいくつかあることを知るだけでも、何かあったときに役立ってくれると思います。

どんな検査があるかイメージはできたかのう?

それではまたお会いしましょう!
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