
この記事を書いているのはこんな人です!
はじめは暇潰しに始めたネットゲームが次第に現実からの逃避行動になり、 依存が進む中で上達して周囲から褒められて心地よい居場所となり、徐々にプレイ時間と課金額が増加。3年目に国内大会で優勝したことでさらにネット世界にのめり込んでしまい合計5年間をインターネット/ゲームに費やしました。最終的に医療施設で依存治療を受けたことをきっかけに心身ボロボロの状態から1年かけて依存を克服することに成功しました。 現在は資格を取得してマッサージ師として働いています。 この過程で学んだ知識と経験を使って、現在進行形で依存に苦しむ人や予備軍を少しでも減らしたいと想い、私のリアルな体験談と依存を克服する為に必要なことをブログで発信しています!

それだは今日もネトゲ依存について学んでいきましょう!
今回は具体的な予防策ということで、予備軍に向けた効果的な対策として生活行動記録表を本人に作ってもらう、ということを提案します。

「な〜んだ、そんなことか」
侮ることなかれ。
記録をつけることは神頼みして早く息子の依存症治ってくれないかな〜と祈るよりも非常に効果的なのです。
それでは早速みていきましょう!
✔️生活行動記録をつけてみよう!
✔️記録をつけることで生活を見直すきっかけになる!
✔️本人が依存に対する気づきを得る可能性も高い!
✔️認知行動療法としての役割もある!

生活行動記録表とは

このように1日の生活を細かく記録していきます。
この記録を毎日つけていくことで、自分の行動を客観的に見ることが出来ます。
本人にとって都合の良い解釈をしないためにも、この記録はとても大事なのです。
例えば本人は昨日のネットゲームプレイ時間を3時間だと思っていても、実際は6時間以上プレイしていた。このような様々な認識のズレが依存状態であれば沢山あるのです。
それゆえ、認知のゆがみを客観的に把握するために、記録表が必要になってきます。
生活を見直すきっかけになる
インターネットゲームに熱中したり、ネットにハマった生活をしていると、睡眠時間が少なかったり食事の時間を満足に取らなかったりするようになります。
そうした状態を改めさせて、徐々にネット使用時間を短くして生活の立て直しをはかる上で有効的なのが、1日の行動を記録する生活行動記録表です。
毎日どのくらい何をしたのかをノートに書き込んでいきます。
書き込みの量は上図のような形式を利用すると良いでしょう。
起床時間、食事、入浴、勉強、仕事、休息、インターネット(SNSなのかゲームなのか詳細を書くようにする)、就寝時間と言った生活上の出来事を書き出します。

毎日コツコツ書き上げるのは大変です。家族やパートナーはチェック&応援しましょう!

継続のために大切なこと
自分の生活実態を客観的に把握し、よく認識することで改善のきっかけをつかむことが目的である生活行動記録。
しかし毎日継続していくことは予想以上に難しいのです。
なぜ生活行動記録を作成するのか?その理由と本人を心配する想いを素直に打ち明けましょう。
上から記録をつけなさい!と無理やりさせるのが一番最悪なケースです。
コミュニケーションをとって、なぜこれが必要なのかをしっかり伝えましょう。
継続することができれば、自分の生活を客観的に見ることで、自分がいかにネット漬けの生活を送っているのかを気付くことが出来ます。
良い方向を向き始めると、本人が「この夜の時間帯はもっとネット時間を減らせるかも」と前向きな行動に変わっていくきっかけにもなります。

認知行動療法としての役割
認知行動療法とは、依存状態を解消する療法として非常に有効な手段です。
例えば、インターネット/ゲーム依存はギャンブル依存やアルコール依存と同じ「行動依存」の1つです。
ある「行動」に走らせる行動パターンを正常化させて、依存状態を解消するのが認知行動療法です。

認知行動療法は、自分の見たり考えたりする変なクセを直すイメージだよ
思考パターンを正常に戻すためにはどうすれば良いのか。
その時に使われる概念が、認知のゆがみです。
認知のゆがみとは、物事に対する認識の仕方が健全ではなく「ゆがんで」いるものです。
下に認知のゆがみ例を挙げますね
- なんでも悲観的に考えてしまうマイナス思考
- 物事を過大評価、あるいは過小評価する傾向
- 論理を飛躍させすぎる傾向
- 白か黒か、全てかゼロか、極端な二者択一的な思考
- 物事に対し、レッテル貼りする傾向
- 「〜すべき」という考え方が強いこと
- なんでも自分のせいにする自己責任化

このような認識の仕方である「ゆがみ」がその人の思考パターンを変化させ、異常な行動に走らせるというわけです。
このことから、認知のゆがみを矯正すれば思考パターンも正常化すると考えられています。

そのためにはまず本人が「ゆがみ」を認識する必要があるのじゃ。ゆがみの入る余地がない生活行動記録表は、本人が生活の実態を素直に受け止める最良の手段なのじゃよ。

こんな紙切れで何が変わるのかって正直甘くみてたわ…..
現状を「異常な状態」と認識する

インターネット/ゲーム依存になった人では、そうなった原因や理由は様々でも、「思考パターンの偏り・ゆがみがある」といった部分では共通してます。
ネット依存である今の現状を、なかなか「異常な状態」だと認識できない状態になっているのです。
特に子どもの場合は、そもそも依存状態が悪いことだと思っていないケースも多くあります。
認知行動療法が数多くの依存に有効的だと言われている理由は、上に挙げたような思考のゆがみを治すことが大きく期待されているからです。

それではまた次回にお会いしましょう!

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