
この記事を書いているのはこんな人です!
はじめは暇潰しに始めたネットゲームが次第に現実からの逃避行動になり、 依存が進む中で上達して周囲から褒められて心地よい居場所となり、徐々にプレイ時間と課金額が増加。3年目に国内大会で優勝したことでさらにネット世界にのめり込んでしまい合計5年間をインターネット/ゲームに費やしました。最終的に医療施設で依存治療を受けたことをきっかけに心身ボロボロの状態から1年かけて依存を克服することに成功しました。 現在は資格を取得してマッサージ師として働いています。 この過程で学んだ知識と経験を使って、現在進行形で依存に苦しむ人や予備軍を少しでも減らしたいと想い、私のリアルな体験談と依存を克服する為に必要なことをブログで発信しています!
この記事を読んでわかること!
✔️治療の大まかな流れが分かる! ✔️どんな治療法があるのか分かる! ✔️依存治療に必要な要素が分かる!

今回は治療法をまとめて説明するのじゃ。既に依存症状が出ており、家族内の取り組みだけではどうしようもない方に向けて、医療機関やカウンセラーとどのような治療法で進めていく見ていこう!

医療機関が勧める治療法には4つありますよ。
(1)外来治療でのカウンセリング(軽症の場合)
(2)認知行動療法で物事に上手く対応出来る様に認知の歪みを正す
(3)依存者同士のグループセッション
(4)病棟に入院して完全にネットと隔離する(重症の場合)
治療はこの4つの形態に沿って進められます。
治療を受けたことのない方には想像できないと思いますので、治療に必要なアプローチを大まかにお伝えしていきますね。
それでは早速みていきましょう!

依存本人の【気付き】を促進させる
カウンセリングや検査を進めていく過程で、依存本人と医師・カウンセラーとの間で信頼関係が生まれることがあり、それに伴って意思疎通が徐々に取れるようになってきます。
医師・カウンセラーは、タイミングを見計らって依存本人に対して
「あなたは今のままでいけないと思いますか?」という問いかけをします。
この頃には、依存本人の心の中ではインターネット/ゲームを使用し続けることに対して不安が芽生えます。

インターネット/ゲームを減らさないともしかしてマズイのかも

このままでは、自分はダメになってしまうのだろうか
このような心の奥底にある想いにアプローチすると、依存本人は今まで問題に気付きながらも認めることが出来なかった心の壁が崩れ去って、ようやく肯定的な反応を見せます。
「このままではいけない」
他人が言うのではなく、依存本人が思うことが重要になってきます。

このままでは良くないという気付きがはじめは米粒みたいに小さくても、それがあるだけで今までのように単純に欲求に負けてネット・ゲームに溺れるといったことに懐疑的になってくるのじゃ。

本人の気付きこそが、治療を進めていく上で最も大切だと言っても過言じゃないってことですね!確かに思い返せば自分も「こんな乱れた生活してたら将来どうなってしまうのか」と言う不安のような気付きがあったように思います。
依存症の多くは本心では「なんとかしたい、しなければ」と思っている人も多いです。
しかし、社会や嫌なことからの逃避行動として、また単純な快楽・楽しさを求めてネット・ゲームに膨大な時間とエネルギーを費やしてしまう。
頭ではなんとなく、このままではいけないのかも、と思っている気持ちを促進して大きくしてあげる
これが治療を進めて完治させる上でのポイントなのです。

「このままではダメだ」「やばいかも」本人がこれに気付いたタイミングを逃さずに治療する側が働きかける。目一杯ひっぱりあげるのじゃ!
インターネット使用時間の短縮へ

まず初めに取り組むのはインターネット使用時間の短縮です。
短縮して何をするかというと、インターネット以外のコトに目を向けてもらうのが目的です。
この考え方は、他の依存症治療と共通しています。
例えば薬物治療の場合は断薬、アルコール依存の場合は禁酒が大原則です。
依存の原因となっているものから患者を引き離して全くのゼロ状態にします。

本人の気付き無しに無理やりおこなうと暴れたりするケースがあるので、気付きを促進させてからおこなうもの、と考えて欲しいのじゃ。
ただしインターネットは生活にあまりにも深く根を下ろしているので、完全にゼロ状態を作り出すのは難しいです。
インターネットゲームのプレイ時間をゼロにすることが出来ても、メールのやり取りやLINEなど、社会人であれば仕事でパソコンを使用しなければなりません。
この点で言えば摂食障害と似ています。
沢山食べて吐くといった過食による摂食障害の治療をするにも、生きていくには食べることが必要なので「禁食」するわけにはいきません。
とはいえ自分の意志で止めることが難しいので、緩やかな治療しか出来ません。
インターネット・ゲーム依存の場合も、インターネットをゼロにする生活は難しい一方で、自分で使用時間をコントロールすることも難しい、と言った八方塞がりのような状態になります。
この二つのバランスを調整して上手く治療していくことは並大抵のことではありません。
依存者本人がインターネット・ゲームの何に依存しているのか、これを突き止めない限りは使用時間の調整は上手く出来ません。
依存対象はオンライン・ソーシャルゲームなのか、繋がりを求めたSNS要素なのか。

一言にインターネット・ゲーム依存の治療と言っても、依存者それぞれが依存する対象も細分化されているので、治療側もひとりひとりに寄り添って適切に対応しなくちゃならないですね。

1日の行動を見つめ直す
インターネット依存の治療では、単純にネット時間を減らすだけでは順調に回復へ進ことは出来ません。
それは依存の特性のようなものですぐに元の状態に戻ってしまう、からです
これが依存を簡単に抜け出すことが出来ない理由の一つです。
大切なことはネットをしなくなった時間をより健康的な活動に置き換えていくことです。
自分の状態を客観的に見つめてネット依存への理解が深まれば、再発を防ぎながら回復へと向かっていくでしょう。
そこで必要になってくることが1日の行動を見直すことなのです。
これは1日の生活を行動表として記録していくのが良いでしょう。

朝何時に起きて、お昼まで何をしたか、昼食から夕方まで何をしていたか、毎日記録して積み重ねていきましょう!
認知の歪みを治療する

認知行動療法も効果的です。
偏ってしまった物事の受け取り方や思考のクセを徐々に元の状態に戻して、ストレスに対して上手に対応できる精神状態を作ることが出来る心理療法です。
うつ病やパニック障害、不眠症、摂食障害、統合失調症などの多くの精神疾患に効果があることを実証されている心理商法なのです。
強いストレスを受けていたり、うつ状態に陥っている時には私たちは普段通りに物事の捉え方が出来なくなります。
これがまさに認知に歪みが生じている状態です。
抑うつ感や不安感が強まってしまう為に物事に対処できなくなって、さらに認知の歪みが大きくなってしまいます。

この認知の歪みを治療することで、今まさに直面している問題にうまく対処できるようになるのじゃ
どういったものが認知の歪みなのか分からない方のために例を挙げますね
- ネットをしていないと不安で身体の調子が悪くなる
- ネット以外に楽しいと感じるものがない
- ネット掲示板が気になって、何度も見ないと気が済まない
このようなネットに対する思い込みや過大評価、ネットをやめることへの恐れが、認知のゆがみです。

この歪みを治療することも依存治療の中で大切なことなんですね〜
依存者同士で会話をする

これは認知行動療法の一環で、非常に大事です。
自分と同じネット依存に悩んでいる人達と話し合いをおこなうことで、自分の奥深くにある「ネットとは自分にとってどのような存在なのか」を再認識する効果があります。
そして話し合いの中で、今まで自分がネット依存によってどれほど多くの犠牲を払ってきたか。
それに気付いて抱える問題の大きさを実感してもらうことが出来れば、成功です。
話し合っていくうちに「どれほど膨大な時間を浪費してしまったんだろう」など、個人個人が感じている後悔や抱えている問題が出てきます。
他人の話を聞いているうちに、自身の生活や経験を掘り下げていくようになります。
まとめ

インターネット/ゲーム依存を治療するために大切なことをお話しました。
気付きを得ること
ネット接続時間を短くすること
短くした分、運動や読書などに置き換えていくこと
1日の行動管理表を自分で作成して見つめ直すこと
認知の歪みを直すこと
同じ依存者同士でお互いの思いを吐き出し合うこと
いかがでしたか。治療にはこれらが大変重要な要素として必要なのです。

それではまたお会いしましょう!

ワシらは依存に悩んで苦しんでる人の味方じゃぞ!
お問い合わせページでいつでも、依存経験者であるYUYAがお待ちしております。
オンラインカウンセリングと公式LINEによるチャットカウンセリングで人には言えないご相談でもなんでもお悩みを解決いたします。

コメント